その咆哮を、再び世界に響かせる
STORY
1994年、東京。
ある新興のエフェクター工房が
風変わりなコンパクトエフェクターを開発しました。
それは、3つの歪み系の音色を1台で作れるという、かなり挑戦的な仕様の製品。
プレイヤーのニュアンスを忠実に再現してくれる素直な音から
RAT系の太くエッジの立ったディストーションサウンドまで
広範な音色を生み出すことができるというもの。
さらに「禁断(Forbidden)」と呼ぶ開発者非推薦の
「ファズモード」があり、Big Muffにも比肩する
癖のあるその音色も大きな特長でした。
当時、製品としての完成度に粗さはあったものの、そのアイデアと実現される音色の多彩さに魅了されるギタープレイヤーが続出。米国の某3ピース・ロックバンド(トレードマークはハットと長い髭...)をはじめ、多くのプロアーティストからも高い評価を受けていました。
そして、1994年の1号機以降、仕様を変更しながら合計3モデルを発売。
2005年、その生産終了とともに事業会社(BIXONIC社)も休止となりました。
しかし現在も、その音色に惹かれるファンが後を絶たず、「幻の名機」と呼ばれるに至っています。
さて、そのエフェクターの名称には、フォトカプラーの増幅特性に着目し独自開発した増幅回路(EXPAND)と、隠し機能である「禁断モード = 開けてはいけない箱= パンドラ」を重ね合わせた意味が込められました。
その名は
そして2020年。
EXPANDORAを生み出したBIXONICが、
精密電子計測器メーカーKIKUSUI ELECTRONICSの新事業として再始動。
KIKUSUIの信号処理ノウハウと最新のデジタル技術を駆使し
新たなエフェクトペダルを世界に届けて参ります!
Chronicle of BIXONIC and EXPANDORA
- 1992
- Bright International Corp.創業。楽器輸入事業開始。
- 1994
- EXPANDORA EXP-2000 製造発売開始。Bright International Corp.の頭文字BICとSonicを合わせたBIXONIC(bicsonic)ブランドを発足。
- 1999
- FET回路採用のEXPANDORA II EXP-2001 製造販売開始。
- 2000
- BIXONICブランドを分社、BIXONIC Inc.設立。
- 2004
- フォトカプラー回路を再現した改良版、EXPANDORA REISSUE EXP-2000R を開発、米国GODLYKE社へ独占販売委託。
- 2005
- 創業者が菊水電子事業に専念するため BIXONIC Inc.事業休止。※
- 2020
- BIXONIC Inc.所有の商標権、設計資産を菊水電子工業株式会社へ移管。菊水電子工業の新規音響事業としてBIXONIC事業を再開。EXPANDORAの後継機種の開発着手。
- 2022
- 新生BIXONICの第一弾として、AXENTRIX A1を発表。
※ BIXONICブランドのEXPANDORAシリーズは2005年をもって最終モデルの製造を終了しています。BIXONICブランド以外で、現在米国で製造販売されているEXPANDORAと当社は、設計、製造、販売、その他一切の関係がなく、その権利は当社が付与したものではありません。当該商品に関する問い合わせやクレームについては一切応じることは出来ません。
it has returned, let the world hear
its roaring sound once again
- その咆哮を、再び世界に響かせる -